農地買取は難しいって本当？損をせず農地を買い取ってもらう方法とは

もう利用しない農地を売却したい、買い取ってもらいたいと思いつつも、
「どこにどうやって買取を依頼すればいい？」
「農地を買い取ってもらうのは難しいらしい…」
と、不明点が多くて困っている方は多いのではないでしょうか。

農地は、通常の土地よりも売るのが難しいといわれるジャンルですが、放置してしまうと損をしてしまう可能性もあります！

今回は、農地買取の実情と、買取の流れなどについてご紹介します。

農地を売るのが難しいといわれる3つの理由

農地買取は、通常の土地を買取してもらうよりも難しいという印象があるかもしれません。

実際に、農地の買取には様々な制限や社会的背景があるため難しい取引になることは間違いありません。

• 法律による購入者の制限
• 住宅などに活用することにも制限がある
• 農家の高齢化、人口減少

ここでは農地を売るのが難しいといわれる3つの理由についてご紹介します。

法律による購入者の制限

農地は「農地法」という法律で守られています。

農地法とは、食材の安定供給のために耕作者の地位の安定と農業の増大などを図る法律です。農地法では、「農地」とは耕作の目的に使われる土地のことを指します。

この農地法では、農地の買取は「農業委員会から許可を得ている農家のみ」と定められています。

「これから農業を始めたくて、農地を探している」という方がいても、すぐには農地を売却することができません。

住宅などに活用することにも制限がある

農地を買い取ったあとに住宅へ転用することも制限があります。

農地を住宅や建物などに活用するために「地目」と呼ばれる土地の種類を変更することを「宅地転用」と言い、農地のまま売却するよりも宅地転用してからの売却の方が買取につながりやすい傾向があります。

しかし、この宅地転用もすべての農地が利用できるわけではなく、特定の基準を満たしている農地が対象となります。

農家の高齢化、人口減少

社会的背景として、農業を行っている人口の高齢化や人口減少などで、農地の買い手が見つからないという事情も、農地の売却・買取が難しいといわれている要因です。

農林水産省が公表している令和2年の「基幹的農業従事者」は、136万3千人となっており、これは平成27年の175万7千人から22%の減少となっています。

また、年齢層についても65歳以上が70%、49歳以下の割合は11%と、農家の高齢化も問題視されています。
（参考：（1）基幹的農業従事者：農林水産省）

7割が高齢の方となっている農家が新たな土地を買い取るケースは少ないため、売却できずに放置されてしまう農地も増えてしまっているのが現状です。

売れそうにない農地はどうするべき？

ここまで説明したように、農地は通常の土地と比べて買取先を見つけるのがなかなか難しいのが現状です。

また、ご家族からの遺産として農地を所有されている方で、「受け継いだ農地をなかなか手放せないでいる」などというお気持ちから、利用していない農地を所有しつづけている方も多いです。

しかし、利用しない農地は所有したままにせずに、売却や活用を早めに検討することをおすすめします。

• 放置していた農地をまた活用するには時間がかかる
• 手入れされていない農地は、雑草や害虫が発生しやすくなるため、近隣の住宅などに悪影響を及ぼす

「農地を売りたい」と思っても、すぐには売却できないので、出来れば早めに農地買取のプロに相談しましょう。。

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農地買取の流れ

農地を売るときには、大きく2つの方法で売り出すことができます。農地としてそのまま売り出す方法と、記事の冒頭でもご紹介した「宅地転用」の2種類です。

どちらの形で農地を買い取ってもらうにしても、農業委員会による許可が必須となります。

また、仲介で農地を売却するか、不動産会社などに直接農地を買取してもらう方法もあります。

農地としてそのまま売却する

農地をそのまま売却するのが事務的にも一番手続きが早い方法です。

所有している農地の周りに他の農家が所有している土地がある場合は、規模の拡大につなげられるので販売しやすい傾向にあります。

しかし、近い農家の方に買い手がいない場合は新たに購入者となる方を探さなければいけません。
また、この買取先にも様々な制限があるので、見つけるのはなかなか難しいと考えられています。

宅地転用して売却する

農地として売っても買取先が見つけられそうにない場合は、宅地転用して売却する方法もあります。
しかし、この宅地転用にも様々な条件があり、宅地転用の許可が下りない土地も多くあります。

また、農地を転用する際には、「何を建設する予定なのか」「何の目的で土地を利用するのか」なども明確にする必要があります。

農地は仲介と買取どっちがいい？

農地は、不動産会社などを通じて仲介を通しながら買取先を探す方法と、不動産会社に直接買い取ってもらう方法があります。

仲介で売却する場合は、農地の価値の相場の価格で売却しやすくなりますが、取引が完了するまで時間がかかることと、仲介手数料が別途発生します。

買取の場合は、仲介と比べて早い段階で取引も完了し、仲介手数料は発生しません。しかし、農地の相場よりも安い価格での買取となる傾向が多いです。

それぞれメリットデメリットがある取引ですが、土地をすぐにお金にできたり、仲介手数料が発生しないなどの理由で農地の買取を選ぶ方も多いです。

不要な農地ができたら、早めにプロに相談！

農地を相続したり、長く使っていない農地をずっと所有している場合は、早めにプロに相談しましょう。

この記事の中でもご紹介したように、放置してしまった農地は近隣の環境に悪影響を及ぼす可能性もあるので、早めにプロに相談して売却を検討しましょう。

農地はそもそも買い手を見つけるのが難しいので、手放したいと思ったころには需要が下がってしまっている可能性もあります。

農地買取などで損をしないためには、複数の不動産会社に相談し、まずは所有している農地の価値などを確認しましょう。
一社のみに相談を現手してしまうと、相場などに相違があっても気づけない可能性があります。

売却が難しいといわれている農地は早めにプロに相談するのがおすすめです。

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まとめ｜農地買取は早めの相談が大切！

農地買取は、通常の土地よりも買取してもらうのが難しいといわれていますが、今回はその理由について解説しました。

【農地買取が難しいと言われている理由】

• 法律による購入者の制限
• 住宅などに活用することにも制限がある
• 農家の高齢化、人口減少

通常の土地よりも売却に制限などが多いので、できれば早めにプロに相談してもらうのがおすすめです。

また、農地買取は仲介と不動産会社による買取の2種類がありますが、仲介よりもすぐに取引が完了する買取を選ばれる方が増えてきています。

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